日々のこと

限界集落の交通事情

tsuritako

私が限界集落で都会のような悲惨な高齢者の自動車事故は起こらないと言える理由

最近よく報道される高齢者による自動車事故。

※これを書いていたのは2019年、ちょうど池袋の親子が高齢者ドラーバーに引かれ死亡した事件で「上級国民」と言う言葉も出て話題となっていた頃です

幼い子が巻き込まれるのは特に悲しいしやりきれない。

免許返納が増えてリスクが減るのは良いことだけれど、都会と田舎では全然違う実情があります。

自分が「まだやれるから」と言って乗っているような人はどんどん返せば良い。

そんな気分の問題じゃなくて、車がないと生活自体ができない高齢の人たちはどうしたらいいの?と言う話も含めてお話しします

田舎に行くほど車は必須、移動は車が基本

都会に行くほどお互いの距離が近く、田舎に行くほど広くなります。(物理的な話です)

隣近所の家までの距離から、学校、スーパー、郵便局、銀行…

日常生活に必要な場所までの距離がkm単位であるので、必然的に車がないとそこまで行けない。

災害時や緊急事態の時に車がないと逃げられないので、最低でも一台は必ず必要。

通勤も車が基本。すると日中他の家族は外に出かけられないですよね?

だから田舎では車は一人一台が基本。それにプラスお出かけ用のみんなが乗れる車とか、畑仕事用の軽トラを別に持っている家もあります。

だから公共交通機関が発達している郊外より田舎への移住は車は必須です。

移住を考えているなら車代(車の購入費用+保険+維持費)を入れておかないと、後で大変なことに!

なぜ子どもを巻き込む事故が起こらないと言えるのか

単純に、いないからです。笑

私が住んでいた限界集落では、幼稚園、小学校、中学校まではありますが、高校は街へ出ないとありません。

ちなみに小学校の全校生徒は2人。幼〜中合わせても10人いるかいないか。

そう、全体数に対する確率の低さが一つ。

もちろん住民の数自体が少ないので走る車の台数も都会と比べたら無いに等しいくらい少ない。渋滞なんて見たことないし、そもそも普段の運転でも道路はスカスカ。

子どものいる場所と道が離れている

学校の敷地は道より高い場所にあるので、車が突っ込んでも塀に激突するだけで安全。

そう、お互いの物理的な距離が離れているという理由から起こりづらい

 危ない場所をみんなが知っている

「ここは小さい子どもがいる」とか「ここは見通しが悪いから減速」とか、みんなが危ない場所を知っていることと、それを知らない他所の人は滅多に来ない。

車を見ただけで誰の車かわかるから、他所からきた人はすぐわかる。

高齢者は普通車に乗らない

ニュースで見るのはプリウスなどの乗用車がほとんど。

丈夫でスピードが出る車です。

対して、田舎のおじいちゃんは軽トラ。

軽自動車は普通車に比べて加速もスピードも出にくいので、100km以上で突っ込んだ!ということになる確率が低い。

車体の丈夫さも普通車に比べて劣るので、何度もぶつかりながら何箇所で事故を起こすということが車体性能的に確率が低い。(一箇所で車の方が潰れ止まる可能性の方が大きい)

おばあちゃんはラクーター(電動で走るイス)が定番

焦る場面がないように感じる

よく聞く「アクセルとブレーキの踏みまちがい」。

焦ってより深く踏み込んでしまうとのこと。パニックになってしまうことは高齢でなくても起こりうることだと思います。

「焦る」って多分、周りに他の人がいたり、他の車がいることで「早くしなきゃ」とか「ここに突っ込んじゃいけない!」とか、周りの要素を気にして拍車がかかる(自分でパニックになってしまう)ことだと思うのです。

しかしなが限界集落ではあんまり人もいないし、歩道からも大きく離れているし、避けるスペースはあるし、他のものと路上の車との距離が離れているのと、駐車場も広くて大きいので、そんなに焦るというシーン自体があまりないんじゃないかなーと思います。 

とはいえ事故が起こらないとも言えない

何事にも絶対はないので、必ず起こらないとは言えない。

ですが、池袋の事故のような何度も人を跳ねてぶつかってということは起こらないと言える。

なぜならそんな横断歩道もないし、自転車に乗る人は見ないし(車移動だから)、道で人を見るのは散歩くらいだし、そもそも車自体そんなに走ってないから。です。

安全性という観点からは、事故の確率はずっとずっと低いです。

まとめ

人と車との距離が広いため、巻き込みの交通事故は起こりにくい。

実際私はペーパーでしたが、他に走る車が少ないので自分のペースで運転できてありがたかったです。

※引っ越し前のブログより2019年6月の記事を再度投稿しました

ABOUT ME
記事URLをコピーしました